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第176話

大学までの道のり 拓海の弾丸トークは止まらない 「ライトはさー。 デートするなら、どこ派!?」 「急に何………?」 「いやぁ。デートしたいと思って!」 「しないから!」 二人の会話を面白くない気分で聞く 「遊園地と映画と水族館ならどれがいい?」 「……聞けよ」 「ただの質問だよ。どこ?」 「…………映画かな」 映画が好きなのか 今度、誘ってみようか 「俺も!俺も!気が合うな。ライト」 「……………」 拓海とライトがデート? ………………駄目 ライトの手を引き寄せた 「……………車来てる」 俺と目が合った瞬間 ライトは少し赤くなった その後、大学までの道のり、 ライトはずっと俺の隣にいた 大学に着き、支度をしてるライトの所へ行く 「ライト」 「うん?」 そこにクラスメートが来た 「あー!ライト!ん?ルイト? キーホルダー、ライ□セーバーじゃん! いいな〜限定のやつだろ? 見せて!見せて!」 俺があげたキーホルダー スマホのケースに付けてくれたのか 「ライトだよ。いいだろ!貰ったんだ〜」 ライトはすごく嬉しそうに、 笑顔でクラスメートに見せてた 「羨ましい! なぁ、売ってよ!1000円出す!」 「だめ!宝物だから、売らない」 「ちぇっ」 宝物………… クラスメートは、諦めて行った ライトはキーホルダーを見て、 一人で、にま〜と笑い、 大切そうにカバンにしまった …………幸せそうな顔 そういう顔が一番好きだな ……もっと、見たい 「…………あ、ごめん。吹雪。何……?」 思い出したように、俺の方を振り向く ライトの袖をツンと引っ張る 「お前、2限空きだよな。暇……?」 「うん」 「じゃ、資料室に来て」 「え……」 お前が笑ってるの見たら、 なんかキュンとして…… 「抱きたい。ライト」 そっと耳打ちする 赤い顔を隠すみたいに、ライトは小さく頷いた

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