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第183話

ライトは酒に弱そう、そんな気がしてた だけど、こんなに酷いとは………… 「あっはっはっ!楽し〜い!ね〜?先輩?」 「「「ラ、ライト…………?」」」 蓮人と話してて、少し目を離した隙に…… なんだ。そのテンションは 多分、ライトは全部で三杯位しか、 飲んでないはず …………この数分で何があった 「誰、お前?クールなライトはどこいった」 「クール!クール!ぶふっ」 何が面白いんだ 大口開けて笑うライトに先輩達も困ってる 「ダメだ。ライト、酒に弱すぎ!」 「俺ぇ、全然酔ってませんよ〜。あは」 どこがだよ。この酔っぱらい! しかも、すげー触り魔だ さっきから誰彼構わず、ベタベタベタベタ 「そろそろ、酒やめとけ。ライト」 「やだ!俺の取らないで……!先輩……やだ」 先輩に酒を取り上げられて、ライトは、 ジタバタ暴れてる 抱きつくみたいに先輩に絡むライト …………この胃のムカムカはなんだ 「おい!一年!ライトをなんとかしろ!!」 「は、ハイ!」 一番、近くにいた拓海がライトに近づき、 手を貸した 「ほら。ライト。立って。移動するよ」 「えへ。拓海だぁ」 ニッコリ笑ったライトを見て、 拓海がポッと赤くなる アイツ…………また、あんな笑顔振りまいて 拓海は肩を貸して、ライトを 自分の席の隣りに座らせる 肩を抱いてるとこを見ると胸がチリチリした あれはライトが具合悪くて仕方なく…… 先輩命令で……… 集まってきた他の一年は見たことのない 少し幼い様子のライトに興味津々だ 「ライト。なんか可愛いな」 …………ふざけるな お前は彼女いるだろ 「いつも、ツッコミ担当なのに! ツンデレだ。ツンデレ!」 頭をポンポン撫でる ツンデレ? そんなの、どうでもいい とりあえず、触るな! 「ぶっ、あははっ!」 蓮人が急に笑った 「…………なんだよ」 イライラしながら問いかける 「吹雪、面白すぎる……」 「何が……?」 「ヤキモチ妬いてるようにしか見えない」 蓮人がレモンサワーを一口飲んでそう言う ヤキモチ…………? ヤキモチなんて、妬いてねーし 「誰が…………」 「俺も最初は認めたくなかった。 友達を好きなんて、言えないから……」 …………好き? 蓮人は、何を言ってるんだ 好きって言うのはもっと温かい気持ちだろ ルイトへの好きと全然違う 「俺もライトにヤキモチ妬いちゃうんだ…… ライト、良い奴なのに…………」 「……ヤキモチなんて妬いてない」 後ろで騒いでる声が気になって、 気になって仕方ない 「そろそろ気付いたら?」 違う………… ライトに感じてるこの黒い気持ちは、 ただの独占欲だ ライトが可愛いと感じるのも 他の奴とライトが一緒にいるだけで、 気持ちが落ち着かなくのも 何度か寝て、情が湧いたから………… 俺達はセフレ …………ライトとの間には何もない

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