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第186話

「……………俺、トイレ行きたい」 ライトがぼんやり呟く 「早く行ってこい」 「一人じゃ無理………」 助けを求められるような目で、 ライトに見られた 「じゃ、俺が」 拓海が立ち上がり、思いっきり睨む 「いや。俺が連れてく」 「なっ、なんだよ。別に俺でもいいだろ?」 ふざけんな トイレでライトに何するつもりだ 「……吹雪?……トイレ、手伝って」 ライトは上目遣いで恥ずかしそうに、 言ってきた おい。なんだ。そのセリフは 「ぶっ!ぶはっ!」 拓海がお茶を吹き出す ほら見ろ! 拓海の奴、良からぬ事を考えたに違いない 「汚ねーな!拓海」 「ご、ごめん!」 近くにいた一年に突っ込まれて、 拭いてる間にライトをトイレへ連れて行った 「吹雪……」 「何?」 「その……」 「なんだよ」 「は、は……恥ずかしいから外で待ってて」 ライトは真っ赤な顔で、モジモジしてる 思わずS心に火が付きそうになる いや…… コイツはただの酔っぱらいだ 「……外で待ってる」 家だったら、間違いなく虐めてたな…… しばらくすると、中から声がした 「吹雪ー?水でない」 行くとプッシュ式なのに、 自動と勘違いして、ずっと手を出して、 待ってるライトがいた 「プッシュ式だよ」 笑いを堪えて押してあげると、 ライトはニコニコしてる 「吹雪、優しい……」 「…………お前、だいぶ酔ってるし、 そろそろ帰らない?」 正直、なんか物凄い疲れた 早く帰りたい 「え?やだ!まだ、帰らないっ」 困ったな まだヤダヤダ言うのか…… 「俺と一緒に帰ろう……」 「吹雪も帰るの?」 「うん」 「…………じゃ、帰る」 …………俺と一緒なら、帰るのかよ 目が合ったら、またライトはふわって笑った 胸がギュッとなる ……なんか、ライトが可愛すぎて 「吹雪?」 「なんだよ……」 「俺、吹雪と一緒が一番、嬉しい」 幸せそうにライトが言う なんだよ………… 酔っぱらいの言葉に喜んだりなんか…… ………………俺が一番……? 嬉しいかも…… …………嬉しい   「手、繋いでもいい?」 そう言いながらライトが手を掴んできた 「…………トイレ出るまでなら……」 ほんの数メートル、手を繋いで歩いただけ 「ホラ。戻ろう。ライト。手、離して」 「やだ……」 ギュッと握られる 「誰かに見られたら、困るだろ」 「やだ」 ライトの目にジワッと涙がたまる もーなんだよ…… どうすればいいんだ 泣いてるライト……可愛い…… 我慢できなくて、 そっと頬に手を置き、軽くキスをした パッとライトの頬が赤くなる また、やっちゃった 最近、ライトが可愛くてヤってない時も、 キスしたり触ったり、我慢できない 「吹雪。もっとして………」 甘えるみたいなライトの声 「……………帰ってからな」 こんなの、誰にも見せらんねぇ 「じゃあ、あと一回だけ…………」 髪を撫でると、ライトは目をつぶった そっと、唇を重ねる ライトがあまりにも幸せそうに笑うから、 少しだけ胸が痛くなった …………俺がライトを好き…………? 蓮人の言葉を一人で思い出していた ライトが笑うと嬉しい………… 他の奴に笑いかけると胸が騒ぐ セフレだから…………? ………………セフレなのに
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