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第203話
ライトとのキスが好き……
何度も何度も繰り返す
唇を舐めて舌を絡ませて、口の中をなぞる
「…………ふぶき」
とろけるみたいな表情
甘えるみたいな声
俺が触れると赤くなる
素直な体
手を繋いで髪を撫でて、頬を寄せて、
見つめ合った
こんな風に優しく抱くのはお前が好きだから
「……やっ!……もっと…………」
ライトは誰とも違う
今まで色んな奴と付き合ったりヤッたりした
だけど、自分の欲求を満たすだけで、
相手の気持ちまで考えてなかったんだ
初めて心まで欲しい、そう願う
ちゃんと付き合いたい
約束が欲しい
飲み会でイライラしたのも、
ライトは俺のものじゃないから…………
「……ハッ……はぁはぁっ…………」
一緒にいると錯覚しそうなんだ
まるで恋人みたいな甘い時間
本当にそうなったらいい
…………俺だけって言わせたい
ただのセフレじゃヤキモチ妬くのも、
束縛することも出来ない
「……あ……あ、んっ!…………吹雪」
ゆっくりするのも、悪くない
「可愛い……ライト……」
こんな可愛い顔、見れるなら
「ん、あ、やぁアァッーー」
パタパタと腹に温かいものがかかる
「お前、こんなゆっくりなのにイッたの?」
「…………だって、だって…………
吹雪が……優しいから…………」
涙を流しながら肩を震わせ、
幸せそうに話すライトに思わず、
倒れそうになる
お前は可愛すぎるんだよ!
優しくしたいのにムラムラムラムラ……
欲望が抑えられなくなりそう……
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