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第204話

「なぁ、後ろから挿れていい?」 「……嫌」 涙で濡れた目で見られる 本当に珍しい いつもは、あまり嫌とか言わないのに 「どうして?」 「俺……吹雪の顔、見たい…………」 「見てどーすんだよ」 ヤッてる時の顔とか……なんか恥ずかしいし、 あんまり見られたくないんだけど…… 「あのね」 「…………何」 「吹雪……Hしてる時、やらしくて格好良くて ドキドキするから…………」 …………それはどう切り返せばいいんだ 「…………吹雪」 「何」 「顔、見ながら、もう一回しよ」 ジッと見つめられてドキッとする この…………! お前、そんなこと言って、乱暴に されても知らないぞ!! 「吹雪のH、好き…… Hしてる時の吹雪の顔も好き……」 好き好き、ポンポン言うな ニヤけちゃうだろ! 「…………乱暴にして?お願い。吹雪」 くそ………… 可愛いことばかり言いやがって!! 手首を押さえつけて唇を奪う 我慢出来ず、 自分のを柔らかいソコに埋め込む 「あ、アッ!あぁアッ!!」 中がギュッと締まる 「…………もう、イキそうなのかよ」 「……アッ……だって……吹雪の熱い…………」 どうして、お前はそうやって、 俺の理性を吹き飛ばすんだ 優しく大事に抱きたかった 恋人にするみたいに甘い言葉を囁いて、 たくさん可愛がりたかった 俺の決意は呆気無く崩れる

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