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第206話

落ちてしまったライトを見つめる …………ライトはどう思っただろうか 俺の告白………… ライトがあまりに可愛いから、 つい言ってしまった まだ言うつもりなかったのに …………だって、ライトの答えは分かってる ー先生が好きー 嵐とルイトの為に、セフレを言い出したライト 俺なんか眼中にない キッパリ振られたら、どうしよう ライトは優しい 気持ちには応えられないから、 セフレをやめようとか言い出しかねない でも、振られたとしても、 ライトを諦めるなんて無理だ 隣にいる為になんて言えばいい? …………参ったな 良い案が浮かばない R、RRRR…… (着信 嵐) …………噂をすれば 今、何時? 夜中の一時だ…… こんな時間に……? ライトを起こさないように、 そっとベッドを抜けだした リビングに移動して、画面をスライドした 「もしもし?」 『…………ごめん。吹雪。寝てたか?』 「いや。起きてたよ。 どうしたの?こんな時間に」 『相談に乗ってくれないか?』 「……相談?」 完璧な嵐が……? 俺に? 悩んだりしてるのなんて一度も見た事ない 『俺……』 「なんだよ」 ……嵐からの相談だなんて緊張する 『俺!Sかもしれないんだ!!』 「…………は?」 なんだ。そのカミングアウトは 『ルイトの事、 可愛くて……大事にしたいのに…… 虐めて泣かせると興奮するんだ 泣いてる顔見るとムラムラして、 我慢できなくて ダメだって分かってるのに、 他の男に笑いかけただけで腹が立って、 束縛したくて堪らない!! 俺、どうすればいい!?』 嵐、酔っぱらってる? ……どこから突っ込めばいいんだ 「あー……嵐?」 『ごめん。引いたか?吹雪』 「いや。別に。俺もSだし」 『吹雪も!?』 「俺は中学生位から自覚してた」 『そ……そうか。 とんだ恐ろしい中学生がいたもんだ』 「ははっ。……で?何が困るの?」 『今日、ルイトを大学に迎えに行ったんだ。 そしたら友達と仲良さそうに話してて、 ジャレて頭撫でられてるの見たら、 ついカッとなって…………』 「カッとなって?」 『車に無理矢理、乗せて……』 「……乗せて?」 『その……』 「……まさか、車でヤッたりしてないよな?」 『う……』 マジかよ 優等生タイプの嵐が!? 『ルイト、泣いてすごい嫌がってたのに、 それを見たら興奮して、つい……』 「つい、じゃねーだろ。 見つかったら、どうすんだよ!高校教師」 『一応、人気がない場所に移動した。 …………俺、ヤバイ?』 「まぁ。分からなくはないけど…… 確実にルイトに嫌われたな」 『やっぱり……』 嵐の沈んだ声がする 俺も前に拓海に妬いて、 トイレで無理矢理ヤッて、 ライトに嫌われて避けられた 「とりあえず謝れ。心から」 『許してもらえる気がしない……』 「何度でも謝るしかないだろ? ルイトが好きなら」 『…………うん。そうだな』 その後、少し話して電話を切った そうだ…… 好きなら、何度でも伝えるしかないんだ いつか俺の気持ちが届くまで 寝室に戻ると寒いのか、ライトは丸まってる   ふ、猫みたい…… 俺が布団に入るとライトが抱きついてきた 温かい…… 眠ってるライトをそっと抱きしめて、 温かさを感じながら目を閉じた

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