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第217話

バイトが終わり、駅前のファミレス ルイトが神妙な顔で尋ねてきた 「…………吹雪。変な事聞いてもいい?」 「なんだよ」 「好きな人を縛りたいと思った事ある?」 ヤキモチって事か? うん。お前の兄をがんじがらめに縛りたい …………また、嵐にヤキモチ妬かれたのかな 「あぁ。好きなら束縛くらい普通だろ」 「束縛とかじゃなくて、もっと物理的な……」 「…………」 「…………」 「まさかと思うけど、拘束プレイとか、 そういうコト…………?」 「…………うっ」 マジかよ…… 嵐、何をやらかしてるんだ 「……別にいいんじゃない?」 「な、なんで、縛るの!?」 いや。俺に聞くな 「多分、ヤキモチとか独占欲が、 形になっただけだよ」 俺もやってみたい…… ライト縛ったら、嫌がりつつも、 感じちゃったりして…… 「吹雪?」 いけね…… 「詳しくは、嵐に聞け」 嵐のノロケ話だか、相談だか、 よく分からないものに付き合いながら、 食事した もう胸は傷まない………… それが本当に嬉しかった………… その後、嵐から電話がかかってきて、 ルイトは仲直りをする為、帰っていった ライトはバイト終わったかな 家に行ってみよう ライトの家の前に人影がある …………ライト? 何度も目を擦ってる ………泣いてる? ライトは外じゃ絶対に泣かないし、ルイトか また喧嘩したんだな 「ルイト!」 「俺……ルイトじゃないよ」 小さい声が帰ってきた 近付くとルイトではなく、ライトだった 「あ……ライト……?ごめん……」 多分、初めて間違えた しまった…………! いくら遠目だったからって間違えるなんて 「今日は風邪気味だから、出来ない。 悪いけど帰って」 ライトは振り向かず、 逃げるみたいに家の中に入った 何かあったんだろうか ………………どうして泣いてるの?

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