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第218話

ライトが外で泣いてた 逃げるみたいに鍵を閉められ、慌てて追う 「……開けて」 でも、ドアは開かない 初めて名前を間違えた 焦る気持ちを抑え、声をかける 「ライト」 「…………」 ……開けてくれない 「……今日……は……帰って…………」 どうしよう…… すげー泣いてる 「ライト。頼むから開けて」 「帰れよ……」 「とりあえず中に入れてくれ」 どうして開けてくれないの? 「あれ?吹雪?」 その時、ちょうどルイトが帰ってきて、 カギを開けてもらった バタバタ走り、ドアを閉める音がする 「ライトー? …………なんだよ。吹雪。 ライトと喧嘩でもしたの?」 「いや……」 「うちの兄ちゃん、虐めないでね? ちゃんと仲直りしろよ。ライト!」 うん。ちゃんとするよ 向き合いたい …………ライト お前が好きだから 「入るぞ」 ライトは布団にくるまっていた 本当に猫みたいだな 「どうしたんだよ」 「…………」 「何かあった?」 「…………別に」 問い詰めるな 優しく! 名前も謝らないと…… 「……さっきは……その……ごめん…… 遠目だったけど、泣いてるみたいに見えて、 お前が外で泣くなんて思いもしなくて、 ルイトだと思ったんだ」 言い訳だよな 好きな子を見間違えるなんて 「お前が外で泣くなんて……」 一体、何があったんだよ まさか嵐と会ってた? 「…………最近、吹雪といると、 先生を思い出して辛いんだ…………」 布団に潜ったまま、ライトが話す 俺といると辛いって事…………? そんな ………………残酷な事、言うなよ そりゃ、俺はただのセフレだけど………… 「…………そうかよ」 俺はライトと一緒にいて、心が安らいでた お前にとっては辛いだけだった? パッと布団をめくり、 ライトの肩を掴んで、乱暴に向きを変え、 あごを上げた 泣いてるライトの唇を奪う キスをした 出来るだけ優しく………… 両手を押さえてライトの自由を奪う 素早くスボンを下ろし下着の中に手を入れた 「……ちょ……ちょっと! ……な、何してんだよ!」 「…………」 ルイトに見られたら絶対に嵐に伝わる いっそ、その方がお前も諦めつくだろ 「吹雪ってば!あ……アァッ……」 「触っただけで、完勃ちさせてんじゃねーよ」 嵐に知られたくない? …………俺は全然、構わない 「……や……ダメ!…………ルイトいるんだぞ……」 「お前が声出さなきゃいいだろ」 だけど それがあまりに自分勝手な考えだって、 …………本当は分かってる 「ライト。口開けて」 …………拒まれると切ない 俺は嵐の代わり………… それでもいい お願いだからいつもみたいに受け入れて 「…………んっ……ふ……はぁっ……嫌……」 「ライト…………」 そんなに拒否しないでくれ お前が好きなんだ 喉まで出かかってる言葉を必死に我慢する 「……っ……!……ぅ、ん……や……ダメっ……!」 「…………もっと、だろ?ライト」 「あ、アッ!あぁ…………」 馬鹿だな 俺も…… 一番じゃなくてもいいから側にいたいなんて 背中に手が回ってきて、 痛いくらい、ライトを抱きしめた

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