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第1話

俺の双子の弟が、長い片思いを実らせた 相手は高校の時の先生 同時にお前の失恋が決まる 高校の時から、吹雪は弟が好きだった お前の失恋につけこんで、俺は嘘をつく 「吹雪…… 失恋した者同士、慰め合おうよ。 お前……ルイトの事、好きだったんだろ? 俺も……先生が好きだったんだ…… ……セフレにならない?」 一卵性双生児 鏡を合わせたように、そっくりな俺達 親でさえ時々、間違えた お前は一度も間違った事なかったな 選んだのは、俺の片割れだったけど……… 同じ顔 同じ声で誘う 「代わりに、俺の事……抱いていいよ」 これは賭けだった こんな事言って、 もう友達にも戻れないかもしれない……… …………吹雪 お前の恋に未来はない 俺の手を取ってくれ………… 「……そんな事、言って大丈夫なのかよ。 俺、すげーSだけど平気?」 自分の選択が合ってるか、 間違えてるかなんて、分からない 震える手でお前に手を伸ばす ただ、お前が欲しい………… ……この日を境に、俺とお前の関係は変わった

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