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第2話
俺の弟 累人 は高校の時から、
先生にずっと片思いしてた
現在、25歳の先生は、
吹雪の6つ上のお兄さん
当時新任だった先生に、
まさかの一目惚れだった
吹雪とはクラスが同じで、
家に遊びに行ったり泊まったりする位、
仲が良かった
吹雪の両親は海外で仕事をしていて、
先生が親代わり
次第に、頻繁に泊まりに行く回数が増える
当然、先生とも距離が近くなった
一緒に夕飯を食べたり、勉強を
教えてもらったり………
ルイトの先生への思いは
次第に大きくなっていった
吹雪の淡いルイトへの恋心に、
気が付いたのもこの頃だった
家族以外で、ここまでハッキリ、
俺達二人を見分ける奴は
今までいなかったから……
…………理由は簡単
吹雪は、ルイトが好きだった
ルイトの恋愛相談に乗ってる時、
吹雪は、時々
悲しそうな、辛そうな顔をしてた
ショックを受けてる自分に気がつく
この時、自分の気持ちに、
初めて向き合う事となる
本当に笑えない…………
…………吹雪が好きだ
でも、だから……なんだって言うんだ…………
全く同じ姿形で、俺は選ばれなかった…………
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