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第14話
そっと、ベットから出て洗面台に向かった
「ひでー顔」
鏡の中には、泣きそうな顔した自分がいた
ジワッと目に涙がたまる
顔をバシャバシャ洗う
ポタポタと、水滴がこぼれ落ちた
泣いてどうすんだ
…………自分で決めたんだろ
泣いてたら俺の気持ちがバレるかもしれない
バレたら終わりだ
吹雪は俺と寝てくれなくなる
セフレでいる為に俺の場合、努力が必要
会いたいとか、
好きだとか、
面倒くさいことは絶対に言わない
代償も求めない
寂しくても、悲しくても顔に出さない
泣くとかもってのほかだ
気付かれてはいけない……
ずっと、吹雪の側にいる為に…………
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