14 / 230

第14話

そっと、ベットから出て洗面台に向かった 「ひでー顔」 鏡の中には、泣きそうな顔した自分がいた ジワッと目に涙がたまる 顔をバシャバシャ洗う ポタポタと、水滴がこぼれ落ちた 泣いてどうすんだ  …………自分で決めたんだろ 泣いてたら俺の気持ちがバレるかもしれない バレたら終わりだ 吹雪は俺と寝てくれなくなる セフレでいる為に俺の場合、努力が必要 会いたいとか、 好きだとか、 面倒くさいことは絶対に言わない 代償も求めない 寂しくても、悲しくても顔に出さない 泣くとかもってのほかだ 気付かれてはいけない…… ずっと、吹雪の側にいる為に…………

ともだちにシェアしよう!