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第23話
それは、お粥と言っていいのか、
分からないものが出てきた
なぜか、香ばしい香りがする……?
……でも、吹雪が俺だけの為に作ってくれた
「うまい?」
「…………うん」
塩少々が分からなかったみたいで、
味はかなり濃いめ
こんなに主張の激しいお粥は初めてだよ
笑っちゃうけど、嬉しい…………
ありがと。吹雪
その後、少しゲームをして、寝ることにした
「吹雪。一緒に寝たい」
「…………いいけど」
断られるかな、と思ったけど、
吹雪は断らなかった
その日、抱き合って眠った
「……吹雪?……くっつくと、温かいな」
「そうだな」
何コレ………
すげー幸せ…………
手にした幸せは、
とても歪なものかもしれない
でも、吹雪の腕の中は温かくて………
幸せで、なんだか涙が出そうになるのを、
堪えながら、そっと目を閉じた
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