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第34話

どれ位そうしてただろう 吹雪は泣いてる俺を ずっと抱きしめてくれた 「…………もう平気」 「Tシャツ、ビショビショ」 「ご、ごめん。俺の貸す?」 「サイズが全然違うから、無理だろ」 俺だって小さいわけじゃない 190cmもある吹雪が大きすぎるだけ 俺は、171cm 小さくないはず………… ピッタリきつくなったTシャツを着てる吹雪を 想像して、一人、吹き出す 「ぶっ、くくく………」 「何、笑ってんの」 「別に。ふふっ」 「……良かった。笑ってて」 ホッとしたような表情の吹雪を見返す 「え?」 「さっきは本当にごめん。 俺も嵐と比べられるの、嫌いなのに」 真面目だな。吹雪 そういうとこも、好きだよ 「俺こそ、ごめん」 「ライトは、クールなタイプだと思ってた。 だから、笑ったり泣いたりしてると、 変な感じがする」 そうだよな 大泣きして格好悪い 「変って…………忘れてくれ」 「やってる時は可愛かったけどな」 吹雪の言葉に、カアァッと頬が熱くなる 「ば、ばか!」 「何赤くなってんだよ。やりたいの?」 「赤くなってない!」 「赤いし。ははっ」 あ…………笑顔………… 「…………」 「真っ赤だよ。ライト」 頬を撫でられると、もっと熱くなった 「そういう顔、外で、やめた方がいいぞ」 「どんな?」 「誤解される」 「誤解?」 「……いや……ハラ減ったな」 「…………??…………なんだよ?」

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