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第41話
ピーンポーン
インタホンの音で目が覚める
あれから……また、ずっと寝てたのか
今、何時?…………11時!?
すげー寝てた
ルイトは友達の家で宅飲みで泊まりかも、
って言ってたし、違うよな……
それとも早めに切り上げた?
あれから、だいぶ、マシになったけど、
体が重すぎる
ヨロヨロしながら、玄関に向かうけど、
思うように、歩けない
ピーンポーン
二度目のインタホンがなり、
慌てて返事をする
「はーい!」
ちょっと待ってくれ
そんなにスタスタ歩けないんだ
ようやく、玄関にたどり着き、
開けると吹雪がいた
「吹雪!?」
「よぅ」
「なんで……」
「うどん。食欲ないかと思って。あがるぞ」
スーパーの袋を見せる
「バイトの後、わざわざ来てくれたのか……」
「あれ?ルイトは?」
「友達の家で宅飲み。泊まりかも」
どうしよう…………
………………嬉しい
「なんか、食べた?」
「……いや。寝てた」
「そうだと思った。待ってろ。
今、作ってやるから」
「吹雪」
「……うん?」
「ありがとう」
「なんだよ。改まって……」
吹雪が来てくれた……
俺の為に
料理、苦手なのに……
………………嬉しい
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