「ふ、吹雪…………」 「アイツ…… ライトの事、好きだったんだんだ」 「あ、あの………」 「なんでキッパリ断らないの？」 キッパリ断ったんだけど………… 最後、ちょっと聞かれただけ？ それとも部分的にしか、聞こえなかった？ 吹雪の名前は耳打ちされたから、 聞かれてないよな………… キスは見られてない………？ 「断ったけど……」 「あぁ……お前、最初に言ってたもんな？ 嵐以外なら誰でもいいって」 それは言った 言ったけど………… 誰でもいいんじゃなくて、 吹雪がいいって……言えなかっただけで…… 「簡単にキスさせて。軽いな。ライト」 吹雪の言葉にショックを受ける 確かに油断してた 拓海がキスしてくるなんて、 思ってもみなかった 『軽い』 言われた言葉で、頭がグラグラする でも…… 俺が好きなのはお前だけなのに…… 「来いよ。ライト」 吹雪は俺の腕をグイグイ引っ張った それに黙って付いてく 泣きそうになるのをグッと我慢して、 下を向いた 着いたのは駅のそばの公園 朝なのに薄暗くて、人けがない 引っ張りこまれたのはトイレだった 「ふ、吹雪…………」 「ズボン下ろせよ。ライト」 …………な、何言ってんだよ 人がいつ来るか、分からないような場所で 「俺……こんなとこで嫌だ…………」 そう言うと頭をグッと掴まれ、 無理やりキスされた 「……ん……ふ………」 熱い舌が入ってきて、中をかき回され、 力が抜ける 「拓海のキスは優しかった？」 「ふぶ……んっ」 思いっきり抱き寄せられ、 深いキスを繰り返す あっという間にズボン下ろされてしまった 「キスだけで感じてんじゃねーよ。 なんで勃ってるんだ！」 睨むように見つめられて、 初めて吹雪が怖いと思った