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第68話
大学までの道のり
拓海の弾丸トークは止まらない
「ライトはさー。
デートするなら、どこ派!?」
「急に何………?」
「いやぁ。
ライトとデートしたいと思って!」
「しないから!」
「遊園地と映画と水族館なら、
どれがいい?」
「おい。聞けよ」
「ただの質問だよ。どこ?」
「…………映画かな」
「俺も!俺も!気が合うな。ライト」
「…………」
その時、吹雪に手を引かれた
「……………車来てる」
手が触れただけでドキドキしてしまう
心臓がうるさくて、目を逸らした
大学に着き見渡すが、ルイトが来てない
休みか?
自分の席で支度をしてると吹雪が来た
「ライト」
「うん?」
二人でいると、
クラスの友達が声をかけてきた
「あー!ライト!ん?ルイト?
キーホルダー、ライ□セーバーじゃん!
いいな〜限定のやつだろ?」
「ライトだよ。いいだろ!貰ったんだ〜」
今朝のことを思い出し、ニヤニヤしてしまう
「羨ましい!
なぁ、売ってよ!1000円出す!」
「だめ!宝物だから、売らない」
「ちぇっ」
クラスメートは諦めて行ってしまった
だって吹雪からのプレゼント
誰にもやんない!
一人で、にま〜としてしまう
目線を感じ顔を上げると吹雪と目が合った
「…………あ、ごめん。吹雪。何……?」
吹雪が俺の袖をツンと引っ張る
「お前、2限空きだよな。暇……?」
「うん」
「じゃ、資料室に来て」
「え……」
「抱きたい。ライト」
そっと耳打ちされる
好きな相手からの誘い
断るわけない
赤くなってしまった顔に、
気付かれないように小さく頷いた
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