67 / 230

第68話

大学までの道のり 拓海の弾丸トークは止まらない 「ライトはさー。 デートするなら、どこ派!?」 「急に何………?」 「いやぁ。 ライトとデートしたいと思って!」 「しないから!」 「遊園地と映画と水族館なら、 どれがいい?」 「おい。聞けよ」 「ただの質問だよ。どこ?」 「…………映画かな」 「俺も!俺も!気が合うな。ライト」 「…………」 その時、吹雪に手を引かれた 「……………車来てる」 手が触れただけでドキドキしてしまう 心臓がうるさくて、目を逸らした 大学に着き見渡すが、ルイトが来てない 休みか? 自分の席で支度をしてると吹雪が来た 「ライト」 「うん?」 二人でいると、 クラスの友達が声をかけてきた 「あー!ライト!ん?ルイト? キーホルダー、ライ□セーバーじゃん! いいな〜限定のやつだろ?」 「ライトだよ。いいだろ!貰ったんだ〜」 今朝のことを思い出し、ニヤニヤしてしまう 「羨ましい! なぁ、売ってよ!1000円出す!」 「だめ!宝物だから、売らない」 「ちぇっ」 クラスメートは諦めて行ってしまった だって吹雪からのプレゼント 誰にもやんない! 一人で、にま〜としてしまう 目線を感じ顔を上げると吹雪と目が合った 「…………あ、ごめん。吹雪。何……?」 吹雪が俺の袖をツンと引っ張る 「お前、2限空きだよな。暇……?」 「うん」 「じゃ、資料室に来て」 「え……」 「抱きたい。ライト」 そっと耳打ちされる 好きな相手からの誘い 断るわけない 赤くなってしまった顔に、 気付かれないように小さく頷いた

ともだちにシェアしよう!