77 / 230

第78話

我慢出来ず、流れた涙が零れた やだな。先生…… 頭の撫で方、吹雪とそっくり………… 「…………先生」 「どうしたの?ライト」 吹雪に似てる声 「俺…………」 苦しくて…… 誰かに聞いて欲しい 「…………?」 その時だった 思いっきり乱暴に腕を掴まれ、 引っ張られた 「……え?…………ふ、吹雪?」 「来い!ライト!」 そのまま、グイグイ腕を引かれ、 連れて行かれる 吹雪………… 怒ってる………… やっぱり、俺の気持ちに気付いたのか? ずるくて卑怯な俺の気持ち 引かれる腕が痛い 吹雪…… 全然、振り向かない………… 何も望んだりしないから…… …………そんなに怒らないで 「………………ルイトは?家にいるのか」 「いや。多分、バイト……」 吹雪は俺の家に着くまで、無口だった 俺はさっきのセリフを問いつめられるのかと 冷や冷やしながら生きた心地がせず、 必死に言い訳の言葉を考えた 「開けて」 「う、うん」 ガタガタッ! 家に入った途端、玄関に押し倒された 「まっ!待って。吹雪!」 「…………なんだよ」 「あの……」 「ライト」 「………うん」 「お前は、ルイトと嵐が別れて欲しいと 願ってるか?」 なんで、そんな事を…………? 「思ってない」 「…………じゃ、嵐の事は忘れろ」 …………吹雪? なんで、そんな顔してるの? 怒ってるみたいな 諦めてるみたいな 辛そうな顔 「…………ふ……ぶ…………ん」 話さなきゃいけないのに………… 吹雪はキスで俺の口を塞いだ

ともだちにシェアしよう!