『セフレになろう』 そう言って、しばらく経つ 繰り返す情事 歪な関係の中で俺は幸せを感じてた 次第に体だけじゃなくて、心が欲しくなる 言えない言葉はチリチリと胸を焦がし、 浅ましくもその先を願う ずっと、ずっと苦しかった ルイトの代わり 自分の立場は分かってる 本当はね…… お前に抱かれる度、幸せで、 虚しくて悔しくて、涙が出そうになるんだ やめたいのに手放せない…… 日に日に大きくなる気持ちを自分でも コントロールできなくなってきている 知ってしまったから………… …………温かい吹雪の腕の中 手放せる…………？ …………優しい吹雪の腕を 戻れる………？ …………体の関係を持たない普通の友達に 吹雪がルイトを抱きしめてた 思い出すだけで胸が締め付けられる いっそ言ってしまおうか…… 俺が告白したら…………？ きっと狡い俺に気付く 頭撫でられたり、抱きしめられたり、 一緒に料理したり、一緒に笑いあったり、 もう二度と出来ないんだ……… 嫌だよ…… 吹雪………… ジワリとまた涙が溢れてきた コンコン まずい！ こんな泣いて酷い顔、隠さないと…… 慌てて布団を被った ガチャ 「…………ライト？」 …………吹雪 吹雪は布団を掴んできた