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第83話

中からギュッと布団を掴み、 めくられないように必死に抵抗する 「ライト?」 嫌だ!見られたくない! こんな顔…………! 「泣いてるの……?」 「…………」 「ごめん。 もしかして、さっきの聞いたのか?」 え?何を…………? 「嵐はルイトが好きだから、 嫉妬しただけ……って話。 それとも、嵐が迎えに来たから……?」 そ……そうだったのか………… 「……ひっく」 「ホラ。出てこい」 吹雪の鈍感………… お前が好きだから泣いてるんだよ 「……ルイ……ト……は…………?」 「嵐が連れてった」 「そう」 「出てこいってば」 気が抜けた隙に布団をめくられる 「…………こんなに泣いて…………」 「……」 吹雪がギュッと抱きしめてくれた 「そんなに嵐が、好きなのか……」 「…………っ……う」 違うよ 吹雪。お前が好きなんだ 吹雪の胸でボロボロ泣いた …………吹雪が好き お前の心が欲しい………… 手を伸ばせば届きそう 近すぎる距離に錯覚してしまう …………伝えたい 溢れてしまいそうな この想いを   「…………………吹雪」 「どうした?」 声が震える 「俺……………」 「……?」 R、RRR…… あ………… …………あ、危なかった! 勢いで言っちゃうとこだった………… ドクドクドク………… 急に緊張してきて、隠すみたいに慌てて、 電話を取った

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