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side吹雪 第105話

(side吹雪) 高校2年春 友達から突然告げられた 「俺、先生が好きなんだ……」 友達は双子、ビックリするくらい瓜二つ 弟 累人(ルイト)は俺の兄貴が好きだという   兄の嵐は6つ上 この春から俺達の通う高校の新任教師 小さい頃から夢だった先生になった 身内だから褒めるわけじゃないけど、 嵐は良い奴だ 両親は海外で仕事、 嵐が親代わりみたいなものだった 嵐だって高校、大学、 本当は遊びたい盛りだったはず でも、いつも、きちんと帰ってきて、 買い物、食事作り、洗濯、掃除、 抜かりなく、きちんと家事をこなし、 俺に対しても優しく、 毎日を忙しく過ごしていた 恥ずかしくて礼なんて言えないけど、 感謝してたし自慢の兄貴だった 嵐、ルイト達には黙ってたけど、 俺は男が恋愛対象だ 同族ってなんとなく分かるのかもしれない 中学上がってすぐ男から告白されて、 何人かと付き合った でも、必ずすぐに振られる 何考えてるか、分からない…………と 残念だけど、嵐はストレートで、 今まで彼女がいた …………ルイトの恋は実らない 不憫な友人にトドメも刺せず、 ただ話を聞くだけだった だけど、泊まりに来たり、 一緒に夕飯を食べたり、 勉強を教えてもらったり…… 段々、嵐とルイトの距離は近づいていく ルイトの嵐への思いが、 次第に大きくなるのが、 手に取るように分かり、 心配な気持ちで、いつも相談に乗っていた

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