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第106話

「先生が俺の事、なんとも思ってないのは、 分かってるんだ…………」 ある日、いつものように、 相談に乗ってた時だった ルイトの目から涙が零れ、 何故か胸が痛んだ …………泣く位なら、やめたらいいのに それがきっかけだったと思う ルイトの恋愛相談に乗るのは正直辛かった 理由……? そんなの分からない 嵐の事を嬉しそうに話したり、 時々、悲しそうな顔をして泣いたり、 ルイトは色々な顔を見せた なんでだろう ルイトが嵐を思って笑うのも、 泣くのも見ていたくない…… 高2の夏 「…………告白しようかな」  ルイトからの突然の一言 ショックを受けて息を飲む …………その時、初めて気が付いた いや。ずっと、気付きたくなかった…… ルイトが笑うと、嬉しいのも、 ルイトが泣くと、悲しいのも、 お前が好きだから………… …………気づいた途端、失恋かよ 苦い気分でルイトの話を聞きながら、 唇を噛んだ

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