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第107話
夏休みに入る前
ルイトは嵐に初めて告白した
驚いた
まさか本当に告白するなんて…………
嵐は常識や普通を重んじる奴だ
教師と生徒
男同士
告白を受けるわけはない
当然、バッサリと振っていた
でも諦められず、ルイトは嵐をずっと見てた
振った相手と話すのだって、
普通は気まずいだろう
一生懸命、話しかけてくるルイトに、
嵐は少し困っていた
俺はそれをただ眺めてるだけだった
開き直ったルイトは強かった
高3で、三回も告白
全敗…………
やめたいのにやめられない…………
ルイトはいつも、そう言ってた
よく告白する前した後、相談に乗った
ルイトの涙を見る度、
何度も言葉が出かかった
『嵐の事、やめたら?』
『俺にしない?』
言いかけて何度もやめた
ルイトはいつも、一生懸命だったし、
健気だった
俺の入る隙間なんてない
一途なルイトは、嵐しか見てない
思い出すだけで辛い 俺の苦い片思い
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