8 / 10
第8話
ーーあれからどのくらいの時間が経ったのだろう。
彼に引き寄せられ、上に跨るように座らされた私は、このまま溶けて消えてしまうのではないか……と思うくらい、あらゆる部位に甘いキスをしてもらっていた。
そして今はーー
「アッ! ……んアッ」
「ココ、好きだもんね。ほら、ちゃんと掴まって」
イイ所だけを下から集中的に突かれ、目の前がチカチカする。
でも、この快楽から逃げることは出来ず、言われた通り彼に回している腕に力を入れ、さらに距離を縮めた。
「んんっ……ん〜っ」
キスをしたことにより、先程まで部屋に響いていた私の喘ぎ声が篭って聞こえてくる。
彼に弄られ、赤く熟れた果実の様に膨れ上がった乳頭と、どちらのものか分からないほど濡れている下半身。
社長室の中は、いやらしい香りが充満していた。
半分意識が飛んでいた私だったが、顳顬に吸い付く様なキスをされ、チクッとする微かな痛みで戻ってくる。
「そろそろ俺も限界だから、最後は一緒にイこうか。……あと少しだけ付き合って」
「……はい……」
ともだちにシェアしよう!