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第8話

ーーあれからどのくらいの時間が経ったのだろう。 彼に引き寄せられ、上に跨るように座らされた私は、このまま溶けて消えてしまうのではないか……と思うくらい、あらゆる部位に甘いキスをしてもらっていた。 そして今はーー 「アッ! ……んアッ」 「ココ、好きだもんね。ほら、ちゃんと掴まって」 イイ所だけを下から集中的に突かれ、目の前がチカチカする。 でも、この快楽から逃げることは出来ず、言われた通り彼に回している腕に力を入れ、さらに距離を縮めた。 「んんっ……ん〜っ」 キスをしたことにより、先程まで部屋に響いていた私の喘ぎ声が篭って聞こえてくる。 彼に弄られ、赤く熟れた果実の様に膨れ上がった乳頭と、どちらのものか分からないほど濡れている下半身。 社長室の中は、いやらしい香りが充満していた。 半分意識が飛んでいた私だったが、顳顬に吸い付く様なキスをされ、チクッとする微かな痛みで戻ってくる。 「そろそろ俺も限界だから、最後は一緒にイこうか。……あと少しだけ付き合って」 「……はい……」

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