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第4話
「んあっ!」
徐々に奥へと進められた指が、とある所に触れた時、自らのものとは思えないような声が発せられる。
「ここ、好きだよね」
いじめっ子の様な笑顔で、裕一さんは私の前立腺を刺激し続けた。
ローションなのか、それとも自身から垂れ流れてきた先走りのものなのか……分からないほど濡れた蕾からは、グチュグチュと卑猥な音だけが聞こえてくる。
部屋に響くその音で、耳までも犯されている様な感覚に陥ってしまう。
しかし、あと少しーーという所で、突然指を抜かれてしまった。
咥えるものがなくなりヒクついている私のソコを見ながら、裕一さんはローションと私の先走りでぐっしょりと濡れた指を、艶かしく舐めている。
その姿があまりにも美しくて、臍の下あたりがキュンと疼いてしまう。
(やはり私は、この人が好きで好きで堪らない……)
毎回自分の身体がこうして反応する度に、思い知らされるのだ。
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