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3-2
「あ…………ッ」
一段と甘い声が打ち震える喉骨の下に滲んだ。
鈴口からびゅくびゅくと垂れ流される濃厚蜜。
芯は衰えずに、虚空で隆々と勃ち上がったまま、薄い叢に糸を引く。
「は……ぁ……ッ……ン……っ」
絶頂の余韻が尾を引いてもどかしげに揺らめく腰。
シャツの狭間には滑らかな肌と淡く色づく突起が覗き、汗ばんで、飛び散った雫が点々と散りばめられていた。
狂的なまでに悩ましい色香に平伏した隹は。
式を抱き抱えると寝室へ移った。
整然と設えられていたダブルベッドに横たえ、虚脱気味なクラスメートに纏わりついていたネクタイを、下肢の制服を全て蔑ろにした。
「……隹……?」
「ここにいる」
呼吸がまだ落ち着いていない唇に飽きずにキスを繰り返す。
「ん、ン、ン」
顎を掴んで上向かせると気が済むまで口づけた。
制服シャツと靴下だけを身に纏う式の真上でネクタイを外し、シャツのボタンもいくつか外す。
自分の下肢の制服も寛げて痛いくらいの興奮を露出させる。
「……あ」
彼の昂ぶりに気付いた式はさらなる発情に心身を巣食われた。
血の流れが勢いを増し、耳のすぐそばで急いた鼓動の音色を聞く。
初めての発情に我が身を明け渡して。
彼は隹に願った。
「隹……来て……」
震える睫毛の下で滴り落ちそうなくらい潤んだ双眸に隹は頷いた。
まだ屹立して糸を切らすことがない式を掌に抱いて、蜜液を得ると、反り勃つ我が身に馴染ませた。
「あ」
両足を開かされ、これまで誰にも曝したことのない場所を隹に暴かれた。
本当に、今、これから。
俺は隹のものに……?
「怖いか?」
式の蜜を念入りにすり込んだ隹のペニス先端が後孔に触れた。
表面を緩やかになぞられただけで式はつい声を。
「あ……ン」
紛れもない嬌声だった。
なぞられた場所が貪欲に疼いて何もかもが不慣れな式は真上に迫る隹に縋る。
「怖くないけど……熱くて……隹、俺を助けて……壊れそう……」
式の哀願に隹の脳天は痺れた。
なぞっていた場所に頂きを押しつける。
すると、ナカへ招くように内壁が蠢き、色鮮やかな先端にこぞって張りついてきた。
「これ、来てる……の、か?」
「……俺もこんなの初めてだ、式」
「隹も? 隹も初めて……?」
招きに応じて肉の狭間へペニスを押し込んでいく。
熱くキツイ雄膣の内壁を割って、擦り上げ、奥へ突き進んでいく。
経験豊富な隹は初めてセックスするような気分で式の最奥まで沈め切った。
ピクンと跳ねた式のペニス。
自分より大きな両手で左右に抉じ開けられた太腿の中心で止め処なく滴る蜜糸。
「はぁ……」
全身を紅潮させ、大きく胸を上下させ、式は初めての交わりに蕩けそうになっていた。
「痛くないか」
隹が問いかければ、涙の氾濫する切れ長な双眸を半開きにし、甘い吐息と共に途切れがちな声を紡いだ。
「……俺のぜんぶ……隹のものにして……?」
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