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3-4
深夜になっても続けられる濃厚な交わり。
脱ぐ手間を惜しんで着たままになっている制服が汗で肌に張りついて、そんな煩わしいはずの些細な感触すら刺激となって、二人を制限なしに高めていく。
虚空でペニスを引き攣らせて掠れた声色で喘ぐ式の雄膣を突き続ける隹。
「俺ので蕩けそうだな、お前の……」
式は返事ができない。
我が身に長居する隹に、彼が惜し気もなく与える絶頂に翻弄されて、思考するのもままならない。
「これじゃあ、ただの獣の交尾だ」
滾って、うねり蠢く雄膣から不意に引き抜かれた、熱を保つ隹のペニス。
発情に溺れていた式は中断された交わりに忙しなく瞬きした。
その腹や叢までとろとろに濡らした彼は自分を窺っている隹を上目遣いに見つめた。
「す、い」
たった今まで自分のナカにいた隹が遠退いて、すぐそこにいるのに心細くなって、彼を呼ぶ。
「嫌……隹……帰ってきて……」
彼の雫をたっぷり呑み込んで、まだ次を欲している肉孔を、指先でそっと撫で上げた。
「戻ってきて……?」
願われた隹は式を抱き起こした。
あぐらを組み、軸をなくしたみたいに不安定に揺らめく体を膝上に乗せて。
根元に片手を添えたペニスを雄膣に戻していく。
再開された交わりに歓喜して、より奥まで誘い込む、発情に蕩けた肉孔。
「ちゃんと捕まれよ、落ちるぞ」
「隹が……支えて……」
「朝までか?」
「……ン……朝まで……ずっと……」
「ずっと、な」
そう、ずっと。
俺とあなたはツガイ。
誰にも分かつことはできない、俺とあなただけの、運命…………。
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