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玄関床に投げ捨てられたオフホワイトのブレザーとチェック柄のズボン、ぱんつ、そして血飛沫ホッケーマスク。
「待って、隹川……こんなところで、は、嫌だ……っ」
両親不在の隹川のマンション自宅。
街からタクシーで移動し、腕を掴まれて引き摺り込まれるなり、クラス一番の優等生は肉食高校生の餌食になった。
まだ黒ローファーを履いたままクリーム色の壁面に立って縋りつく式部。
恐ろしく滑らかな尻丘に腰をぴたりと密着させた、ダメージデニムのフロントを寛げた程度の隹川。
自身の唾液で先端を濡らした成人顔負け剥けペニスを仮膣に早々と突き立てた。
浅い抜き挿 しを数回。
続いて深い出し挿 れを数回。
そうして居ても立ってもいられずに本格的ピストンへ。
従順な締めつけを余すことなく貪ろうと激しく突き上げた。
「あぅ……っっっ」
制服シャツを第一ボタンまで留め、ネクタイもきちんと締めた式部は堪らず悲鳴を上げた。
玄関でこんなこと。
家族の人がいつ帰ってくるかもわからないのに。
恥ずかしいし、怖いし、きついし、苦しい。
「やだ……っ隹川ぁ……お願い、やめて……」
天井のライトを点けた薄明るい玄関ホール。
小さな爪で壁をカリカリ引っ掻いて涙ながらに嫌がる式部に隹川は鋭い眼を細めた。
震える肩はいつにもまして頼りなく見えた。
すべすべした質感の小尻がほんのり紅潮している。
耳朶も、襟に見え隠れするうなじだって。
「玄関でなんて、嫌だ……誰か帰ってきたら……」
「あー……うるせぇ」
「ッ……すいか、わ」
窮屈な内壁を掻き分けて奥深くまでめり込んでいた肉食ペニスがずるりと引き抜かれた。
あ……よかった。
隹川、やめてくれた。
式部が安堵しかけた、次の瞬間。
「えっ」
ぐるりと体の向きを変えられて式部はどきっとした。
やや息を乱した隹川と顔を突き合わせる羽目になり、ただでさえ加速していた鼓動が一段と速まった。
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