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7-8
「しょうがねぇな」
肉食高校生は玄関で式部を抱き上げた。
経験はあるものの苦手な駅弁プレイ。
露骨にパンパン音を立てて奥まで突かれ、女の子じみたローファー足を空中でガクガクさせて式部は精一杯イヤイヤした。
「今、誰か帰ってきたらどーする、式部……?」
父親は海外赴任中、学芸員の母親は移動美術館のため離島へ出張中、なんだかんだ言ってセラに惚れている弟の帰りはまだまだ先だろう。
「このまま挨拶するか、なぁ?」
「いやだ、絶対しないっ……もぉ帰る……っ」
「このままウチまで運んでやろうか」
「っ……隹川のばかぁ……っあん……っ……ぇ……どこ、に……ふぁ、ぁん……っ」
あろうことか土足で我が家に上がった隹川が目指した先はリビングだった。
歩行の振動に、時に敢えて不規則に揺さぶられて式部は頼もしい肩に泣く泣くしがみついた。
そのままソファに運ばれるなり、無情に引き剥がされて、お股全開正常位。
安定した体位による高速ピストン、キツキツな仮膣奥を過激に連打され、怒涛の流れに式部はとうとう咽び泣いた。
「うっ、ぅぅっ、ぅっ、ぅっ、ぅぅぅっ……隹川ぁ……っはや、ぃ……っこれだめ、だ……っ」
「ワン」
「っ……ステイっ……」
「俺は駄犬 だから服従訓練 なんか聞かねぇよ、悪ぃな……ッ」
「や、あ、あ、あ、あ……ッ……ッ……ッ」
脆そうな膝を鷲掴みにしていた掌にぐっと力をこめ、ものものしげに短く唸り、隹川は達した。
執着してやまない彼の最奥で肉食ペニスを武者震いさせ、絶頂の白濁雫を惜しみなく注ぎ込んだ。
自分の胎底で感極まった隹川に式部は半開きの唇と双眸をヤラシク濡らした。
やはり、抗えず、道連れに。
ずっともどかしそうに仰け反っていた童貞ペニスから絶頂の飛沫をびゅくりと弾いた。
「はぁッ……んっ……ぁ……っ」
「ッ……式部、お前って本当……俺に忠実なんだな……」
「っ……っ……っ……これ、は……体が、勝手に……っ、んぷ……ぅ」
恍惚に乱れて喘いでいた式部に隹川はキスした。
外から聞こえてくる車のクラクション、周囲の生活の雑音に紛れ、静かなリビングに緩やかに奏でられた水音。
薄闇の中で一つに溶け合うように頻りに縺れる二人の舌先。
背筋が戦慄くほどの甘い口づけに何もかも蕩けていく。
「……すいかわぁ……」
二人分の唾液で満遍なく潤んだ唇に呼ばれ、隹川は、ゆっくりと身を起こした。
式部と繋がったまま。
淡く光る切れ長な双眸にぼんやり見つめられながらミリタリーシャツを無造作に脱いだ。
「ぼく……帰らなきゃ……」
「お前を頂戴 」
式部はきょとんとした顔になり、隹川は笑って彼に覆いかぶさった。
「隹川、今の、どういう……?」
獲る。
略する。
奪い取る。
「甘い悪夢 はまだ終わってねぇよ、式部」
お前をくれなきゃ欺いてやる 。
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