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「隹川……いい加減、靴を脱がないと……」 ヘッドボードの両サイドにある間接照明にぼんやり照らし出されたベッド。 あれよあれよという間に素っ裸にされた式部に対し、下肢の服どころか靴も履いたままの隹川は意地悪っぽく笑う。 「今脱げるわけねぇだろ」 ジーンズのフロントを寛げて取り出された彼のペニスはすでに式部のナカに沈んでいた。 「ただいま、式部」 「っ……どこに言ってるんだ」 「お前のスケべな淫乱穴」 「っ……っ……もう成人なのに、そんなこと言うなんて、悪趣味だ……」 ベッドの下に脱ぎ散らかされた服。 左右に押し開かれて強張る両足。 次から次に零れ落ちる火照った吐息。 「おかえりって言ってくれないのか」 切なげに疼く後孔を拡げて仮膣に潜り込ませた肉杭。 隹川はまだ根元まで捧げずに数ヶ月振りの居心地を堪能していた。 じっとりと熱を孕む内壁が我が身に絡みついてくる。 序盤に多少の抵抗はあったが、余念のない指姦で十分に解して攻め込み、滾る熱源で一思いに捻じ伏せた。 「あっ……ぅ……」 隹川の脈動を直に感じて式部は喉を反らす。 無駄に多い枕やクッションに後頭部を埋め、薄い胸を張り詰めさせた。 「ッ……ぁ……ぁ……ぁ……」 膝を掴まれ、前後に浅く出し()れされると、甘やかな声が勝手に連なった。 「お前のナカ、相変わらず居心地がいい、ここに棲みたい」 顔の前に掲げた片腕越しに式部は隹川を睨む。 中学時代、女装しても違和感がまるでなかった体つきは健やかにしなやかに成長していた。 こどもの片鱗は剥がれ落ちて大人に偏り始めた裸身。 それでも。 懐に閉じ込めたいくらい愛しくて堪らない。 「お前のこと、このまま持って帰りたい」 「……」 「卒業したら俺のところに来いよ」 「わ……わからな……っ……ぁ、ぁ、ぁ……っ」 隹川は四歳年下である十七歳の恋人に根元まで沈めきった。 「ぁ、ぅ……っ……ん……ン……っ」 魘されるように身悶えた式部に覆い被さり、半開きになっていた唇を奪う。 頻りに角度を変えては尖らせた舌先で口内をゆっくりと掻き回し、不要に力む両足の狭間に落とし込んだ厚腰を揺すった。 「んんっ……っ……ふ……ぅ……」 サラサラした髪に五指を絡め、握り締めたい欲求を抑え込んで、頭を撫でる。 窒息寸前まで延々と続けていたいところを、ぐっと堪え、息継ぎのために顔を離した。 「ぷはっ……」 大きく口を開けて酸素を求める無防備な様子に改めて滾ってしまう。

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