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第13話

  (From ~ 東京 Byあつし)      デート デート ~~ 彼女とデート!   何着て行こうかなぁ~?   渋い大人の男らしくきめないと!!   俺はクローゼットの物色を始めた。   この嬉しさ、誰に伝える??   今は夜中……そうだ!    りんたろの奴へモーニングコール!!   早速、俺はりんたろに国際電話をかけた。   数回の呼び出し音の後にりんたろは出た。 『……はい』 「倫? おっはよぉぉぉぉ!!!」    沈黙…… 「あれっ……りんたろ?」 『……ちょっと待って』     あれあれ? 違う声だ……男? 誰?   電話の向こうで、   電話に出た男が倫太朗を起こしている。   倫太朗の怒鳴り声がして   バタバタと騒々しい物音が聞こえて   倫太朗が話し出す。 『ご、ごめん! 寝てた!』 「いや……それは良いんだけどさぁ……  俺は新しい『彼女』作れとはいったが  『彼氏』作れって言ってねぇぞ?」   少し笑う。 『もぉぉう! 違う! あ、言ってなかったな。  ルームメイトなんだ』 「そうなの?」 『何故か、いつも俺のベッドで寝てる』   俺は笑い出した。 「お前、マジ男にモテるなぁ。   ホントにルームシェアかあ?」 『ホントだよ! 男はもうこりごりだ……』   語尾を吐き出すように小さな声で言った。 「ワイン届いた。で、明日静流姐に渡す。で!   で! 聞いて聞いて!!」 『……なに?』 「K嬢からコールバックあった!   土曜日一緒に夕飯!!」 『良かったな』    倫太朗が笑う。 「嬉しくてさあ、モーニングコールついでに  電話した!」 『……朝の4時だよ』   倫太朗は笑ってる。 「あ、ごめん、ちゃんよくと計算してなかった……  添い寝君と仲良く寝てくれ」 『寝らんわ!!』   倫太朗は笑いながら怒っていた。   俺も笑った。  ***  ***  ***   (From ~ NY)   あつしと電話を切るとジェイが部屋から出てきた。 「お前、人の電話……」 「ごめん、寝ぼけててさ、つい……、すまん」   言いながら頭を下げる。 「っつうか、人の布団に入ってくるな!」   少し笑いながら言う。 「つい人肌恋しくなってさ」   ジェイは笑いながらタバコを吸い始めた。   ……反省してんのか?? 「もう、ひと眠りする。お前は自分の部屋で寝ろよ?」   ジェイを置いて部屋に入りベッドに入る。   新しい彼女とランチか……   嬉しそうに話しやがって!   嬉しすぎて抑え効かなくならなきゃ良いけど……   倫太朗はあつしを心配しながら眠った。

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