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疑わずに飲んだ《1》

「ふぁぁ〜さっぱりした」 お風呂から上がり、リビングで髪をドライヤーで乾かし終えるとそんな感想がでてくる。そのまま冷蔵庫の向かい貰ったジュースを手に取り、寝室に行く。 初瑪は数分前にお風呂に入ったからすぐ出てくるってことは無いだろうけど、出来るだけ今のうちに飲まないといけない。 初瑪がいるとリラックス何て出来ないからな! ベットに腰かけ、ペットボトルの蓋を開けようと力をこめるといつもよりすんなり開いた。 あれ?カチって鳴らなかった気がする。 ペットボトルを開ける時独特のカチっと回る音がしなかった気がした。佐々木さんがくれたから開いてるなんてきっとないし、きっと気のせいだと思う。そのままペットボトルを口に近づけるとフルーツの甘い香りがして、美味しそうだなって思った。くっと飲めば、フルーツオレみたいな味がしてお風呂上がりのせいかそのまま一気飲みしてしまった。 「ぷはっ…!」 美味しいフルーツオレでお風呂上がりには丁度よかった。でも、少し舌に何かが残る感じがした。フルーツの繊維とかか?ちょっとドロドロしてたしな。たぶんそうだろう。 早速佐々木さんに電話しようと思ったが、スマホを手にとるとLINEの通知がたくさん来ててビビった。確認してみると半分が碧からのLINEで、そのほとんどが写真だった。 それも今日撮ったのものばかりだ。 移動中とか、食べてる時とか、なんかよくわからないけど……あ、女子高生っぽいことしてみようって言ったんだっけ。ケーキ屋さんが女子高生ばっかだから。 まぁ、そんな理由で写真を撮りまくった。 半分以上は笑って撮ってブレたりしてたから手元にはあんまり無い。絵文字がたくさんついた文章に極めつけは『 写真だよ (๑>؂•̀๑)テヘペロ 』という謎のテヘペロ………の顔文字。 碧よ何故このタイミングでテヘペロしたテヘペロ。きっと、碧の幼い可愛らしい顔ならやっても可愛いだろうけど、想像してみろ。 俺や初瑪がテヘペロするところを!! なんにも可愛くない!! 需要がどこにもないんだ!!!! 試しに碧に『 ありがとうな (๑>؂•̀๑)テヘペロ 』と送ってみたら『 ( -᷄ ω -᷅ ) 』とだけ返信が来たので今すぐぶん殴りたくなった。 次会ったら1回ぶん殴ってやる碧め! 明日だ、明日!!こんにゃろー待ってろよ!!

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