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手を出したい《1》*side初瑪
りぃがやっと決意したのか、衣服を脱ぐ音が聞こえる。でも、りぃの事だから俺がいることを躊躇って下の服を全部脱ぐことはないだろう。
それじゃあ、つまらない。
「りぃ」
「…っ、なんだ、よ!」
「下は全部脱げ」
「やだ」
「俺の言葉は “ 絶対 ” だろ」
羞恥を抱くならとことん抱かせて、そして俺にすがってくればいい。あの様子だと一回イっただけじゃ鎮まらないだろう。それを今のりぃは理解していない。
「……ふ、ぁ……んっ、あっ……んぁっ…」
幾分か経つとりぃは俺がいるのを気にせずにヌき始めたのか、喘ぎ声が途切れ途切れで俺の耳に入ってくる。りぃに背中を向けているため、聴覚をフル活用して、りぃの行動を読み取っている。
「……あぅ……ん、ぁ…んんっ…んっ……」
すげぇ可愛い声で啼くな。
久しぶりに自分が今の状況に興奮しているからか、りぃの声が高く響く度、
俺にも影響がきているのが感じられる。
「………んんっ…ぁ、んぁっ……っ、あっ……ん…」
普通の男はオナってる時はこんなにも声を出さないだろう。俺だって出さない。自分がこんな声を出しているのを想像するだけで吐きそうだ。考えるのをやめよう。
「………ひ、ゃ……ぅ、あっ……んんっ………………」
りぃは可愛い方だと思う。
少し中性的で可愛めな顔と、あの馬鹿な所が人うけがいいんだろう。だから、りぃの周りには自然と人が集まる。
俺に集まってくる理由とは大違いだ。
まぁ、可愛さならりぃと仲良さげな相澤?の方が上だが。そんなことを思っていると、グチュグチュと液体が泡立つ音のリズムが早まった。
あ、そろそろイくな。
「…あっ、んぁっ……あ、ぁ、あぁぁ……っ!」
俺の予想はそのもので、すぐあとに甲高い声とともに息を飲む音が聞こえた。
イったな。
しばらくするとりぃの半泣きの声が聞こえ、振り返ろうとしたが、あえて振り返るのをやめた。たぶんだが、今振り返ったら俺は興味本位でお前に手を出す可能性が高い。
「………ぅえ、何で?……なんでぇ……」
そんなことを言う何もわかっていないお前、を俺の手で啼かせてみたくて仕方がない。抱くなら女の方が断然いい。男は面倒くさい。挿れるまでに時間がかかるし、なかなか啼かない。
大体俺に抱かれる、いや、抱かれたがる女はビッチだから…ことがすんなり進んで、かつ、あとが楽だ。
ヤれば終わり…それ以上それ以下を求めない。
それが俺だ。
りぃが後ろを向いたままの俺に、まだ息が荒いまま文句を言ってきた。
「……初瑪…どーして……何で、アツいの治まんない……嘘つき………うぅ、イけば…鎮まるって…うぅ、言ったじゃんかぁ……」
何回とは言ってない。勝手にりぃが一回だと思いこんでただけだろ。そう言おうとする前にりぃが言った。
「……どうにかして………助けてぇ、初瑪」
はぁ…………。
どうなっても知らないし、それは俺に助けを求めたお前が悪いことになる。それに興味対象はとことん調べるのが俺の趣味だ。
だから
「助けてやるよ」
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