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助けてやるよ《3》*
「…あっ!…嫌、だっ……んんっ脱がす…なっ」
「脱がさないと邪魔だろ。俺も男だ、恥ずかしがることはない」
恥ずかしがる以前に俺と初瑪がやっていることは、男どうしでやるものではない。それに恥ずかしがるな……なんて無理だ。たった数日前にあった男にこんなことをされているんだし、しかもこれから1年同じクラスで相手。
今の俺の姿はそんな人に晒していいものじゃない。
一生の黒歴史確定じゃんかよぉぉぉ!!!!
そんな俺の思考とは裏腹に、体はどんどん熱を蓄えていく。脱がされたTシャツはポイっとベットの外へ捨てられた。おいおい、捨てんな。
そんなゴミみたいに人のTシャツ捨てるんじゃねぇよ…まぁ、音的にわかったってだけだけど
「服、返せ…よ!」
「汚れてきれなくなるよりマシだろう」
「汚れ…る、って…何しようとして、んだよ」
「助けてやろうとしてるんだ」
そう耳元でイタズラっぽく初瑪は囁くと、項に舌を這わせながら、さっきと同じように手を動かし、片方の胸から手を離せば、ゆるい正座のように座っている俺の内太ももに手を滑らせる。
「……あっ、ちょっ…触んなっ!」
「黙ってろ」
力が入らない体で抵抗しても、簡単におさえられてしまって何ともならない。
あぁ!マジで媚薬って迷惑だな、おいっ!
こんな事でひ弱になる俺も俺だけど!
「…っ、んんっ…っあ、嫌だ」
「…嫌とか言うわりにはちゃんと感じてるみたいだが?」
「え?」
初瑪に言われて恐る恐る下を向いた。
って見えねぇよ!!目隠しだよ!!
感覚研ぎ澄ますしかねぇよ!
「下向いたって見えないけどな」
「初瑪が…んっ…目、隠し…っ…してるから、だろ」
「まぁ、見なくてもわかるだろう」
わかりますよ…自分の体なんですからっ!!
初瑪にどこか触れられる度にズンっと俺のモノに熱が集まってきていて、見なくてもわかるくらい先からは先走りがタラタラと流れて竿をつたってる。
それさえ、快感に変わってしまうのだからなんてめんどくさい体になったんだよ…!
しゅるしゅるとシーツの擦れる音がしたと思ったら次の瞬間体にピリッとした快感が走る。
「ひゃっあッ!!」
右の肩側から初瑪の笑い声が聞こえる。
初瑪は俺から垂れている先走りを指ですくって、それを塗り付けるように、裏筋をツーと指の腹で撫であげるように滑らせた。
もう、いつイってもおかしくない俺の超臨戦態勢のモノは、少し触れられるだけで爆発しそうになる。
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