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デートに誘われたよ…はぁ《1》
「はぁ……」
朝ごはんも洗濯もオマケに支度も全て終わり、後は家を出るだけ……という状態で俺は、小説部屋で一人ため息をついていた。
デートってなんだよデートって……!
しかも何であの後、俺は断らなかったんだ!
断ったとしても“絶対”が発動して「うん」と言わざるおえなかっただろうけど!デートって付き合ってるカップルがするもんだろ。
何で俺が初瑪としなくちゃならん。アホか。
隣に歩くのさえ今回は嫌だよ。
どこで何しでかすかわかんねぇもん。
き、き、キス………とかしてきたら殴る。
次やられたら絶対殴る自信がある………!
俺の拳は強烈なんだからな!
初瑪は知らねぇだろうけど!
ほんとは俺、初瑪何かに力で負けるほど弱くねぇし!たまたま今回は弱み握られてたり、媚薬初体験してたり………媚薬なんて一生体験したくなかったよ!!!
そもそも何で媚薬飲んだんだよ、俺。
媚薬さえ飲んでなければ、初瑪とあんなことしなくて済んだのに!!
いつどこで誰が何を地球が何周回った時に俺に媚薬を飲ませようと考えたバカなやつ誰だよマジで。
風呂上がってからだし、つらくなったのは。
「……うーん」
その時なんか飲んだりしたっけ…えっと、あ。
「貰ったジュース……だ」
佐々木さんから貰ったジュースの感想をなるべく早く言おうと思って飲んだんだ。
あれ??
なんか少し曖昧だけどその後からじゃね?
じゃあ、あのジュースに媚薬が?
え?でも何で……佐々木さんが?あ、違う。
あれはもともと佐々木さんが貰ったって言ったジュースを、飲めないからって俺にくれたんだ。じゃあ、ああなるはずだったのは佐々木さんだ。そう考えるとあのジュースを飲んだのは、俺でよかったのかしれないのかな。
「りぃ」
そう考えているとドアの向こうから呼ばれた。
「何ー?」
ドアを開けるとそこにはラフな格好をした初瑪がいて、荷物を抱えて立っていた。イケメンは何着てもイケメンなのかよ、くっ。
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