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初瑪と佐々木さん《1》

「ふぁ~見た見た〜!」 「そうだな。まだ居れるが」 「うん!俺も!」 あれから俺と初瑪は2時間半近く本屋さんにいて、もうお昼も1時間ほど過ぎてしまっていた。そんでもって、今はお昼を食べようってことで、一番近くにある某ハンバーガー屋に来ていた。 このハンバーガー屋は佐々木さんに会いに、昨日来たばっかだ。あの時はハンバーガー食べなかったからちょっと食べたいなぁ~!って思っていたから嬉しい。 最近ハンバーガーしか食ってないような感じになってるけど、それ以外も食べてるからなっ! 「りぃ、あそこでいいか?」 初瑪が空いている席を指さしていうので、こくんと頷いた。いくらピークをすぎたと言っても、さすが某ハンバーガー屋とでもいうのか…まだ混んでいるので、席を取られないうちにその席に座った。初瑪も俺の向かいに座る。 「初瑪何食べる?買ってきてやるよ」 「一緒に行けばいいだろう」 「うん、まぁそうだな。じゃあ、いっか」 お互い頼むものが決まって、席に盗まれても大丈夫な物(盗まれて大丈夫な物なんて無いけど)を置いて、貴重品だけもって席を立った。 「おおーやっぱ混んでるな」 「まぁな、それはそうだろう」 だけど店員さんの仕事が早いのかわりとすぐに俺達の番が来て、食べるものを注文し、商品を受け取ることが出来た。席に戻って初瑪に「手洗ってくる」と言って立ち、終わって席に戻る途中……自分の席の手前で誰かにぶつかってしまった。 「ごめんなさい!」 慌ててぶつかってしまった人を見ると 「佐々木さん……?」 「あ、篠宮くんだ。偶然だねお昼かな?」 佐々木さんがいた。 「りぃ?」 席の目の前だからすぐそこに初瑪もいて、初瑪は俺に話しかけた佐々木さんを見ると何故か俺を見た。 え?何で俺を睨んでるんですか初瑪くん! 「あ、ごめんね。お友達と遊んでるところなのに」 佐々木さんさんがそう言って俺に謝る。 「いえ!大丈夫です!」 「ありがとう。…えっと、こちらはお友達?」 佐々木さんはこのお礼の流れでそのまま立ち去ると思ったら、初瑪に興味を向けた。

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