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1週間最終日《3》

何て頭で思っても、いきなりの初瑪フィーバー( 初瑪主権の時間←今名付けた )に口がぱくぱくするだけで何て言っていいかわからない。 いつの間にかベッドの上に俺は降ろされていて、初瑪は俺をじっと見つめてくる。綺麗な顔が何も言わずに見つめてきて、何故かドキッと胸が鳴る。 「……なっ、なんだよ!?」 「嫌だったか?」 「んなもん決まってんだろ!!」 「…………」 「いきなりしてくんじゃねぇよ!」 あ、あれ?と思うも既に遅かった。 自分で墓穴を掘ったことに気づいてしまった。 「ほう、いきなりじゃなきゃいいんだな?」 デ、デスヨネー! 今の言い方じゃ、キスはいいけどいきなりだから嫌だとしかなってないんだよぉぉぉ!! うわああああ俺のバカァァァ!! 「違うから!どっちにしろダメだから!!何度キスすんなって言えばわかるんだよ!!」 「俺が絶対主権だからな、今日までは」 「それでもやっていいことと悪いことがあんだろ!ちょっとはわかってくれますかね?!」 とか言ってんのに、何で初瑪は俺の服を順調に脱がしていってるの!?ねぇ!! 俺も俺だよ!!! 何でやられっぱなしなんだよ!!!!! まぁ、確かに俺が本気で初瑪殴ったりしたら、場所によれば初瑪はしばらく病院生活になっちゃうだろうけどさッ!!! でも、今ここで初瑪を突き放しちゃいけない気がして。 「意外と余裕そうだな、りぃ?」 「ンなわけあるかバカ!!いいからさっさと止めて!退いて!離れて!」 「断る」 「そこは断らないで!!!!」 「うるさいりぃ。黙ってヤられてろ」 「絶対文字違うだろ!嫌だよ嫌だぁぁぁ!!」 うぅ、いつの間にか上半身裸だし…… もう何なの。 初瑪が何したいのかわからない。どうしていきなりこういうことしてくるのかも、どうして今日までは、なんてこれから関わりがなくなるみたいな言い方するのかも。 それに 「初瑪」 何でそんな顔してんの……。 すごく、辛そうな、顔…してんの。

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