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1週間終了!《2》side初瑪

「どーせ、初瑪は寂しく……え?寂しいって言った?」 「あぁ」 「……そっか。なんかありがと」 「何故礼を言う?」 「いいだろ別に!!」 『ありがと』と言った時の、りぃの柔らかい笑顔。この1週間…そんな顔よりも驚いた顔や困ったような表情ばかりさせてきたから、よかったと思う。それにつられて俺も笑ってしまう。 「さて、帰るか」 「おう。下まで送る」 「いい。その格好で外に出る気か?」 さっきの俺が着せたTシャツのままのりぃ。 丈が長いので下着が見えないから………うん、まぁ…アレだ。そんなりぃは、何かを思い出したように顔が青ざめて何かに怯えているように見える。 だが、すぐに持ち直して、俺にそう言う。 「じゃ、玄関まで送る」 帰ろうとする俺の後をりぃはついてくる。俺が靴を履いている間に、りぃはドアの鍵を開けてくれた。その時にTシャツの中が見えて、下着を履いているのがわかって少し安心した。 履いてなかったらたぶん今度こそ襲う。 「お世話になった」 「どこの時代劇だよ!」 「じゃあ、なんて言うんだ?」 「そこは普通に『楽しかったありがとう』とかでいいんじゃねぇの。『また来るな』とか」 『楽しかったありがとう』 『また来るな』 そう言うということはりぃも俺との1週間が、楽しかったというわけで。そして俺に、また来てもいいと言ってくれている。 「そうか。そうだな」 「おう」 こんなにも嬉しいことなのだろうか。 「りぃ」 りぃを呼び、自分の腕の中に閉じ込める。 「なっ、何?!」 わかっていた俺の “ 興味対象 ” の意味。 今までにも何度かあったが、それは全て物に対することが多くて。人に対してあったとしてもそれは一時的なもので、幾日か一緒にいられれば、跡形もなくなくなっていた。 でも今回はなにかが、違う。 りぃに抱く “ 興味対象 ” は ── 「もう俺から逃げられないと思え」 生まれた想いをのせるように優しくキスをし。 自分の高鳴る鼓動を確認し。 そう。 ── “ 恋 ” と呼べる。

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