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碧くんと俺と金髪くん《2》

「じゃ、誰?」 「えっとねぇ……あっ、来たっ!」 来た??? 碧が、とてとて…と駆け寄っていく方を見るとそこには、背の高い金髪くんがいた。 え?待って?そっち? 「こんにちは、相澤センパイ」 礼儀正しい金髪くんだ。 金髪の髪に赤いカチューシャで前髪をあげていて、耳の少し下くらいに流されている後ろ髪。 ぱっと見めっちゃヤンキーだ。 しかし、顔は悪くはない。 普通のいい感じの顔をしている。うん。 部類的にはイケメン部類だな、彼は。 あ、でも黙ってたら怖がられてそうなタイプだな。碧の所まで行ってみるとそう思った。 「やっほ〜灯輝っ」 どうやら彼の名前は “ とうき ” と言うらしい。 と言うかさっきからクラスのざわざわ感がすごい。こっちをチラリと見ればざわざわする。 「あの、相澤センパイ。オレが言うのも何ですけど行きませんか?オレのせいで視線集めてるんで…」 「ん?灯輝のせいで視線集めてないよ?」 いや、ぶっちゃけ集めてると思うよ、碧くん。 そんな碧はその金髪くんの意見を飲んで、ぱたぱた席に戻ると俺のリュックと自分のリュックを持って帰ってきた。 「はい、李絃〜♪」 「ありがと」 「って李絃自己紹介してないでしょぉ〜」 「いやいやいやっ、今のリュックを取りに行っている間って自己紹介の時間だったの?!」 「んみゅ?そうだよ〜」 「んなことわかるか!!」 目の前の金髪くんも「え?そうだったんスか?」と言っている。 誰もわからねぇよ!

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