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犯人は《3》

「ひっ、嫌だ……っ」 手は脇を滑り、胸元までたどり着くと、普段なら感じることのない胸の突起に触れる。 「ぁ……んっ、ぁ」 指で摘み、執拗に刺激してくる。 「篠宮くん、可愛い声で啼くよね。もっと虐めたくなるよ……」 首筋に生あたたかいものが触れ、それが舌とわかるまでそう時間はかからず、首を動かして抵抗するも押さえられてしまって、その感触は続く。 嫌だ……気持ち悪い。触んな……!!! 初瑪の時とは全く違う。 ひたすら嫌悪感がある。 「まぁ、そんなにじっくり遊ぶほど時間がないんだよね。この薬、30分しか効き目ないからさー。それまでに快楽に飲み込ませれたら効き目なんてきれても大丈夫なんだけどね?」 30分……まだこうなってから15分くらいしかたってないはず。まだ、効き目は半分もある。 嫌だ。 佐々木さんの手は俺のことを何も考えずにしたい用に動く。その手から佐々木さんの体温が伝わってくるのが気持ち悪い。 初瑪は違った。 初瑪は意地悪だけどちゃんと俺のことだって考えてくれてた。最終的には俺のいうこと聞いてくれたし……こんなんじゃなかった。 「うーん、そんなに抵抗されるとなぁ……あ、そうだ!篠宮くん好きな人とかいないの?」 ドキッと、心臓が鳴る。 明らかに恐怖とは違う意味で心臓が高鳴った。 「ふーん、その反応じゃいるのかな?」 佐々木さんにもそれがわかってしまったらしく、胸の突起を弄る力が少し強くなり、空いているもう片方の手かズボンの中に入ってくる。 そのまま俺のモノをやんわりと刺激し始める。 気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い!!! 「んっ、嫌だ……ッ、やめて、んっ…」 そんな俺を無視して、佐々木さんが言う。 「ねぇ、篠宮くん……君の好きな人は誰?」 ────初瑪 え、今……俺、なんて思った? 好きな人は誰?って聞かれて誰を思い出した? 違う。 好きじゃない。 俺は、俺は初瑪なんて好きじゃない……!!

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