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聞かされた宣言《2》

「初瑪!いいから1人でベットで寝ろって!」 「断る」 遅く起きた1日なんかあっという間で、何だかんだいってベットから出たのが11時で、朝ごはん兼お昼を少し早めに食べた。 その後、洗い物を初瑪に頼んで、入りたくて仕方がなかったお風呂に入ってから洗濯。 ……佐々木さんに触られてからまだ1度もお風呂に入ってなかったから、何だか気持ち悪くてやばい。思い出せる限り触られた所を、いつもより何倍の時間と石鹸を使って洗った。 洗いながら昨日のことを思い出して泣きたくなるのに、初瑪のことを考えると一瞬でそんなことは吹き飛ぶから。俺って単純だなって改めて思って。 初瑪のことを考え出したら…この3日間何しよう、とか。どこか一緒に行きたいな、とか。 そんなことばっかりで、お風呂が長引いちゃっけど、初瑪は昨日の今日だから、念入りに洗ったんだなって勝手に察してくれて特に何も言われなかった。 た、助かった……!! で、洗濯とか掃除とか含め、宿題とかもしてたら夕方になったから、スーパーに食材買いに行ったけどお弁当が安かったからお弁当を買って食べた。俺はカツ丼で、初瑪はパスタとおはぎ。 初瑪あれだぜ?洋食と和菓子一緒にだよ? ほんとはカゴに入れたのはパスタだけだったんだけど、初瑪がじーっと和菓子コーナー見てるから、『何見てんの?』って言ったら、『おはぎ』 って返ってくるからとりあえず笑った。 無理無理無理っ! 初瑪がおはぎガン見してたとか笑っちゃうわ! ってことで、欲しそうだったから買ってあげた。 お金を返さなくていいって言ったのに返してきた初瑪にやっぱり律儀だな〜って、思ってまた笑った。ご飯食べ終わって、お風呂に入って(本日2度目)のんびりしてさぁ、寝よう!ってなって、今に至る。 「断るじゃねぇ!いいから1人で寝ろ!俺はソファーかなんかで寝るから大丈夫だって!」 「何故、この家の主にそんなことさせなければならない」 「この家の主って言うなら俺の言うこと聞いてくれますかね?!」 「断る」 ら、らちがあかねぇ! 「んじゃあ、どうすればいいんだよ!一緒に寝るのだけは嫌だからな、一緒に寝るのだけは!」 初瑪と一緒に寝るとかお前のことが好きな……今の俺にとっては、もうね!ドキドキなんて止まらないし!止まるわけないし!このやろっ!!! 「何故そんなにりぃは俺と寝ることを拒む?」 う、おう、やめてくれ。そんなストレートに聞くんじゃねぇ。いやいやいや!!だからね! さっきも思ってたけどね!!! ドキドキすんの!わかる?わからないよね?! 「何もしないから一緒に寝ろ」 「すみません無理ですそういう問題じゃないんですすみませんだから引き下がってください」 「……そうか。なら、今日は諦めるとしよう」 「おっし!ベットで1人で寝ろよ!!!」 「あぁ、だが、明日は一緒に寝てもらうからな」 「うぇっ?やだやだっ!ちょっ、無理!」 首を全力で横に振ってそう言う俺に初瑪が二ヤァ…と、笑う。あ、なんかダメだ。

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