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あぁ、もう終わったわ…《2》
「人生オワタァァァァ!!!」
楠は笑いを必死に堪えているようだが、今の俺には全くもって関係ない!!!
アハハハハ、アハハハハ!!!
オレッテバゼッコウチョウ‼‼
ウヘーイ‼‼
─プツン
「…ゴメンナサイ、ウソツキマシタ。オネガイダカラダレニモイワナイデクダサイ。オネガイダカラ。オレ、イキテケナクナル。オネガイダカラ………」
「……何でカタコトなんだ。まぁ、いい。お前、感情分かりやすいんだな。お前、俺でもわかるくらいに本気で死にそうな顔してる。ウケる」
「オネガイダカラ、バラサナイデクダサイ」
「誰もばらすなんて最初から言ってないがな。だか、面白いから続けるか。今から俺が言うこと聞くって約束するか?したら、誰にも言わないと約束してやる」
「ほんとか?」
「嘘つく顔に見えるか?」
「ううん」
嘘です。
めっちゃ見えます!
悪いけど物凄く嘘つきそうな顔してるよ。
ばらされたら嫌だから言わないけどな。
さっきカタコトなのは気にしないで。
「じゃあ、約束するか?」
「する。約束」
楠がお得意のにやっとした笑みを浮かべた。
背筋が凍るような空気が一瞬俺のまわりをぬけたような感覚がした。
ばらされないとわかった安心感より、何故か無性に俺はとんでもない約束をしてしまったのではないかと思う。
だって、俺。
不法侵入してきた何処の誰かもわからなかったキス男の楠初瑪ってやつと約束してしまったんだよ。
な い よ う も き か ず に
人ってさ焦ったりすると判断力鈍るんだな。
今日身をもって実感したぜ。
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