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初瑪くんのおやすみ場所は?っと《2》
「………………………………………見たい?」
「あぁ」
「ファイナルアンサー?」
「あ、あぁ…」
見ても文句言うなよな!
ちゃんと俺は確認したんだからな!
何があっても初瑪の責任だからな!
と、心の中で初瑪に叫ぶ。
俺と初瑪はリビングを出て、突き当たりの部屋のうちの左側の部屋の前にたつ。
右側は綺麗な寝る専用の部屋。
なんかこの部屋見せたら初瑪が怒りそう。
「オープン・ザ・ドアー」
初瑪が見たのは、俺の職場とも言える小説書くことに特化した汚部屋。
中央には少し大きめのテーブル。
その上にはペンタブと、いつも持ち運んでいるノーパソを置いている。
両壁にデカイ本棚1つに小さな本棚が2つ。
椅子に座って使うタイプの小さな引き出し付きの机が部屋の奥にあり、そのとなりにはベットらしきもの…………?があるって感じた。
デカイ本棚には俺の趣味で買った漫画や小説等が詰まっており、小さな本棚には小説を書くための資料の本や雑誌、色塗りのテクニックの本とかがある。
もう1つの小さな本棚には、今までの俺の書いた小説やキャラのラフ絵や挿し絵のラフ絵のコピーが入った大量のアクリルファイルがしまってある。
勉強道具の教科書などは、この部屋の奥の比較的綺麗なところに置いてある。そこだけかなり綺麗!
でも、この部屋じゃ勉強なんてできやしない。
出来たら神!
一応床は綺麗に掃除してあるので歩けるのだが、ベットの上が無法地帯。
原稿用紙や紙袋、コピックケースやシールなど、まぁ、よく使うものがそのままの状態。
この部屋では飲食禁止にしたからそういう類いのゴミは存在していない。
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