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新しいクラス《1》

「おはよ~♪」 高2になってから2回目となる教室のドアを開けるという行為。俺はそれにものすごく緊張していた。 先にドアを開け、なんなく挨拶をしながらはいっていった碧はすごいと思う。 何アイツ、すごっ…コミュ力高い!!! 甘いものにしか興味ないはずの碧のくせに!! 碧は自然に教室のまだ形成途中の輪の中に入って、他のやつらと挨拶という名のコミュニケーションをしていた。 俺も早くしないと… でもだってさ…緊張死ね? あ、違う。緊張しねぇ? 普通のやつはするだろ? な?な? 空きっぱなしのドアから中を覗き、またそわそわする。 共学の学校だからもちろん女子もいる。 無理無理無理無理!! 無理なんだよ!俺には! 何がって? 自己紹介って装って質問攻めにされることがだよ! 俺、馬鹿で単純だからうっかり『俺は小説家』って言いそうになるんだよ。 わかる?わかる? 身の危機なわけよ! 俺が半分以上悪いのはわかってんだけど無理なもんは無理なんだよ! 「李絃~♪突っ立ってないで早く入っておいでよ~!通行の邪魔ですよ~」 「わかってるわ!でもな、緊…「篠宮邪魔」

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