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新しいクラス《2》

碧に呼ばれてドアと教室の窓側の席で会話をしていると、しかも、俺の話していた途中に冷たい声が被さってきた。 誰だよ? あからさまに被せてきたヤツは? てか、俺の名前知ってるってことは去年同じクラスだったやつか? でも、碧以外に去年同じクラスのヤツはいなかったするけど…… 「聞こえなかったのか?篠宮邪魔だ」 「聞こえてるっつー………あっ」 ……ハハッ 「すみませんでした!ごめん、初瑪!!」 そこにいたのは初瑪だった。 俺より後に着くと思ってたし、ましてや同じクラスとは思ってもいなかったから完全に油断した。何で声で気づかなかったんだろ。 「朝からあまり大きな声出すな。頭に響く。煩い」 「あの?初瑪さん?クラスここですか?」 「変な喋り方やめろ。別に怒っているわけじゃない。通常がこれなんだよ」 「で?同じクラスなの?違うの?」 「じゃなきゃ、ここにいないだろ…」 アハァ…アハアハアハ 俺のこの一年オワタ…アハアハアハ、ハハッ……ハ 「ささっと、入るぞ篠宮」 「あ、うん」 初瑪に軽く肩を抱かれながら教室に入ると、碧が少し不思議そうに見ていた。 ウチのクラスは担任が適当なのか、最初の席が出席番号順ではないっぽい。前のドアに貼ってあるプリントを見れば明らかだった。 そのおかげか俺は窓側の後ろから2番目の席で、俺の前が碧。 俺の後ろの席はどうやら空席らしい。 実質俺が一番後ろってことになる。 初瑪はとっとと自分の席を確認するためにすぐに俺から離れてくれた。 俺は既に緊張している間に確認済みで、碧の回りに集まっているクラスメートの間を抜けながら自分の席につく。 あれ? ……うん、あれ? あることに気がついてしまった。 ていうか、わかってしまったっていった方がいいのか? …………初瑪って俺の隣じゃなかったっけ? 確か楠って書いてあったようななかったような。あ、書いてあったな。 楠って名字を1回しか聞いていなかったからとっさにわからなかったんだ。 うわぁぁぁ…早く気づいてれば同じクラスだってのもわかってたのに。緊張なんかしてねぇでとっとと中に入ってたわ。 悔やまれる。

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