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自己紹介《1》
ガラッと音がすると、かなり若いであろう先生が少し、…………いや、あれはだいぶだな。
だいぶ怠そうに中に入ってきた。
黒髪で前髪が少し右目にかかって隠れている男の人だ。流れからして担任だろう。
「ほらー、とっとと席につけー」
教卓の前までくると怠そうに俺らに指示をだす。その声を聞き、まだ席についていなかった人たちがわなわなと席につく。
女子の声も男子の声を聞こえなくなった。
「…俺の名前は久野伯哉 だ。
お前らの担任。教科は英語。自己紹介は以上だ」
この若い先生は久野先生というらしい。
あからさまにめんどくささ出てるぞこの先生。
「あー、最初に言っとくが問題だけは起こすな。確実に俺が巻き込まれるからな。面倒くさいことはごめんだ。喧嘩とかするのは構わねぇが、俺にバレないようにしてくれ。くれぐれも問題事は俺に見えない所でな。いいな?……特に」
前の席の碧を見ると、少しビクッとしていた。
いや、俺もしたけどな。
それは久野先生が特にと言いながら、あきらかに俺と碧の方を見たからだ。
「相澤と篠宮聞いているのか?」
「聞いてますよセンセ~」
答えたのは碧。
先生やめてください。
俺と碧は別に何も悪いことはしていません。
そんな危ない子じゃないです。
見た目通りの子です。俺はただの小説家です。
碧だってたべるの大好きな男の子です。
だから…
この流れで話を俺らに持ってこないでください!!
「なら、いいぞ。で、特に警察沙汰が一番厄介だからな。気を付けろ。悪い意味で警察の世話になるんじゃないぞ。ってことでよろしくな一年間」
所々言うことが教師じゃない。
まぁ、こういう先生なんだろう。
そして時はやってくる。
「じゃあ、次の時間は自己紹介だな」
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