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自己紹介《4》
碧は立ち上がり、いつもの様に話し出す。
碧は基本、自分の赴くままに行動するからちょっと心配だ。
「相澤碧で~す!好みなものは楽しいこと全部。あと、喧k……ッ!」
俺はめいいっぱい足を伸ばし、碧の後ろにある………ちょうどぶつかれば膝の後ろに当たる椅子を思いっきり蹴飛ばした。
「ぃ…ったァ〜!何するの李絃!俺なんかした?」
「何言おうとしてんだよ?普通そういうこと言わないって理解出来る?お解り?」
「何って…あ!あぁ!あっぶない!」
いや、危ないじゃねぇよ。
何サラッととんでもないこと自己紹介で言おうてしてるの?アホなの?あんなに俺に言ってたくせに自分が言おうとするとか最大のアホだよ?バカだよ?
「ありがとう〜李絃〜♪でも、みんな注目してるからもう少し考えてね?」
「……あっ、うん」
みんなが見ているなかだった。注目されてるよ。……はぁ、穴があれは埋まりたい。
「んでんで〜♪嫌いなものは悪い人!…えっと、このくらいかなぁ〜!あとは、何かあったら聞いてくれればいいよ!…ということで、これからよろしくお願いしますっ!!」
いつものスマイルをかます碧。
周りからは拍手と笑い声が聞こえる。
「相澤くんだぁー!!可愛い!!」
「ほんと、なんか食べ物あげたくなるよねっ!」
「このクラスマジで持ってるよ!ついてる!」
「「それな!!」」
お前は知らないだろうがそのスマイルは可愛いもの好きの女の子やお姉さんがたを一瞬で虜にしてるんだぞ。そんな人からしてはとんだ殺人スマイルなんだ。
わかってやれ碧よ。
今現に何人の女子がやられてると思ってるんだ。俺も知らないけどね!
ちなみに俺は碧がそんなスマイルしたって別に笑ってるんだなぁ以外何も思わない。
当たり前か…!
「ハイっ!次、李絃の番だよ!」
そんなキラキラスマイルをしたまま俺に鋭利な言葉を突き刺すんじゃねぇよ!!!!
「篠宮、お前で最後だな」
怠いなら先生も怠いなら黙ってくれませんか?
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