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スーパーへ《2》

「ふぅ、たくさん買えたー!」 「……正直、あれは2度と体験したくない…」 「スーパーのタイムセールは大体あんなんだぞー」 ちょうど俺たちがスーパーに入った時間がタイムセールの5分前くらいだったため、初瑪を連れて俺はタイムセールの波に入った。 毎回って訳じゃ無いけど、今回のタイムセールは人参やじゃがいもなど、俺が欲しかったカレーの具材の王道だったのでやらない訳にはいかなかった。 初瑪は普段そんなことをしないだろうからか、少し離れて見てただけで疲れきってるっぽい。 嫌がらせとして今度また連れてきてやろうと俺は誓った。 「世界の主婦も大変なんだな…」 「主婦じゃなくても大変だわ!」 「……あぁそうだな」 「でさ、今日の夕飯カレーでいい?」 「構わないぞ…あ、だからこれか」 初瑪は俺が持っている人参やじゃがいもが入ったビニール袋を指さした。初瑪には軽い方のお菓子とか朝ごはんのパンのストックなどが入っている方を持ってもらっている。 最初は俺が両方持ってたんだけど「お前ひとりで持つな馬鹿」と言われてしまったので軽い方を渡した。 俺だって男だ。そんなひ弱じゃねぇぞ!…って言っても助かってるのでそんな言葉はぐっと胸に抑え込む。 「そうそう。だからあんなタイムセールの波に飛び込んだんだよ!じゃなかったら流石に今日みたいのには俺は突っ込まないよ」 「だろうな」 「じゃあ、早く作って食べようぜ!」 「あぁ、楽しみだ」 「でも、その前に初瑪んちだな」 「そうだな」 そんなことを話しながら少し早足で家に向かった。

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