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お着替えしてるだけ《2》
エロい………エロい。
おいおい、エロいぞおい。
「あんまジロジロ見ても何もないが?」
「あっ、いや、何でもねぇよ」
着替えると言っても部屋は限られているので、別に男どうしだしなんの問題もないから、俺と初瑪は同じ寝室で着替えている。
なんの問題もないって思ったのは何故だろう。
だって…!
初瑪がくっそエロいんだよ!!
色気が半端ないんだよ!!
そうだったよ!第一印象からそうでしたよ!
なんか知らねぇけど興奮する感じのエロいじゃなくて、なんつーの?肉体美としてエロいって感じがしてならないんだ。
お前は脱ぐな…二度と脱ぐな!!
なんか見てはいけないものを見たような錯覚に陥るからもう脱ぐな!!俺は1週間耐えられるのか?この錯覚に耐えられるのか?
耐えるしかないんだよ?わかってるよ???
でもね、初瑪見たら誰だって思うから!!
なんか辛い。
その後に俺自身の体を見るのが辛い。
テキトーなTシャツにスエットのズボンに着替え終えそうに俺がなっていると、初瑪はとっくに着替え終わっているのか荷物を整理していた。俺とたいして格好変わんないくせに何であんな決まってるんだよ!!こんにゃろー!
まだ着かけのTシャツを直そうとするといきなり背後に人の気配を感じ、振り向こうとすると背中に衝撃がきた。
「ッひゃっあ!」
なんだ今の声は?ねぇ、今の俺?
めっちゃ恥ずかしい変な声出たんだけど!
そんなことより、そんなことでもねぇんだけど
「お前いきなり服の中に冷たい手を入れるなんてするんじゃねぇーよ!何してんの!!てか、何でそんな手冷たいんだよ!!」
当の本人の初瑪はすぐ後ろにあったベットに顔を埋めて何やら、わなわなしている。
え、何してんの?
「……なんだ、今の声」
「はい?」
「その声めっちゃそそる」
「はい?」
「…もう1回していいか?」
「はい?」
「いや、許しを得る必要なんてないな。俺の言葉は“絶対”だからな」
初瑪はいきなり立ち上がると、すぐさま俺の手と腰を引き、自分の方によせる。そして、そのまま初瑪は俺をベットに押し倒した。何が起こっているかわからないまま、俺は初瑪とベットの間にいる。初瑪が上にいるから退こうにも退けない。というか、何がなんだかわからなすぎて動けない。
すると初瑪はなんの予告もなく俺のお腹に冷たい手で触れた。
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