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お着替えしてるだけ《3》

「ッひゃっ!」 「手、入れただけだが」 「だけじゃねぇーよ!つーかっ!何で初瑪の手、そんな冷たいんだよ!」 「さっき、アイス触ってたからな」 「じゃあ、何でこんなことすん…ひゃっうッ」 手が1度離れて、俺の体温で少しぬるくなった初瑪の手がもう一度触れ、すぐ離し、指だけがツーっと俺のお腹の上を滑る。くすぐったさとぞわぞわする悪寒が走る。何で当のお前は顔を逸らして、片手で顔を隠していやがる。 わかってんぞ… 初瑪がマジで笑ってんのわかってんだからな! バレてないと思うなよ! このくらいの初瑪の腕力なら、いつもの俺ならこうなる前にどうにかなっていただろうが、今回は何が何だかわからなすぎて反応が遅れた。 しかも、相手が初瑪だから逆らっていいのかわからない。初瑪の腕力がないってわけじゃない。普通の男子高校生がもっているだろう腕力と同じか少しあるくらいだ。 ちょっと俺があるだけなんだ。 そんな初瑪はさっきから笑いすぎて(笑いを堪えてるっぽいけどわかる)いるから手は動いていない。 これ以上されたくもない。 てか、ほんとに初瑪は何がしたかったんだよ! なあ! 「初瑪」 「…くくっ…あ、なんだりぃ?」 「笑いすぎだろーがっ!!」 初瑪と俺の位置が反転した。 隙をついて、俺は初瑪と位置を入れ替るように起き上がり、それと同時に初瑪を押し倒す。さっきの俺と似た状況だから、初瑪も何が何だかわからないパターンだろう。 ざまぁみろ!! 今回は俺を甘く見た初瑪の負けだ。 俺がこんな力あるなんて思っていたかっただろう。お前はまだ俺の事全然知らないんだ。 俺も初瑪のこと全然知らねぇけど…それが今回のお前の敗北の理由だ初瑪。 俺の中学校時代舐めんじゃねぇーよ!! ばあぁぁぁかっっ!!!

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