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何もするなよ!《1》

時が過ぎるのは早くてふと時計を見れば夕方6時を少し回ったところだった。 あ、やべ。また時間ずれたし、遅くなるわ。 「ご飯ー茶漬けー梅ー作るぞー♪」 そんな気分で台所に向かえば、そこには初瑪がいて、お湯を沸かしていた。 「お?初瑪作ってくれてんの、呼んでくれればよかったのに!」 「とりあえず湯を沸かしてから呼ぼうかと思っていた時に、りぃが来たってだけだ」 「にしても、いいことに変わりねぇな!じゃ、初瑪は棚からお茶碗だしてて。残りやっちゃうんで!」 「わかった」 お茶碗のある棚を指差しながら、引き出しからお茶漬けの素をとる。普通のと鮭と梅の3種類の詰めパックで良かった。初瑪は梅だから、俺は普通のでいいや。 温まるし、美味しい! それがお茶漬けだと思う。 梅好きならお茶漬けに足すように、生の梅もあるから出してやるか? どうだろ? 初瑪がお茶碗を渡してくれたので受け取り、お茶碗にご飯をよそいながら尋ねる。 「初瑪ご飯どんくらい?」 「そのくらいで十分だ」 「んで、初瑪梅干し出してやろーか?」 「ん?」 「梅茶漬けの素あるけど、冷蔵庫の奥にある梅干しなかなか1人じゃ減らないんだよ。好きそうだしお茶漬けに足してもいいかな、と」 「じゃあ、貰う」 ちょっとよく見れば口角が上がっていて何だか嬉しそうだった。素直に喜べはいいのに。 初瑪って常に似たような表情してるから、何思ってるのかたまにわかんねぇんだよなー! 行動は正直だけど!! 「じゃあ、冷蔵庫にあるからだしてテーブル持ってって!あと初瑪、素置いとくから好みあるだろうし自分でやってな」 「わかった、ありがとう」 「おうおう…ってお湯沸いた、っと」 その後それぞれ各自で好みのお茶漬けを作り、食べた。お茶漬けは美味しかったし、初瑪は生の梅もやはり嬉しそうに食べていたしよかった。 問題はこの後だ!! お風呂からの寝るということがある。 …初瑪が何してくるかわかんねぇ。怖っ!

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